私は1人目の出産は自然分娩、2人目の出産は帝王切開にて出産しました。偶然にも両方体験できたので、比較しながら、それぞれのよかったこと・大変だったことを書いてみたいと思います。
※個人の体験・感想です!人によって全く違うと思いますのであくまでご参考までに…
臨月まで
自然分娩…マイペースに過ごす
自宅でのんびりしながら出産準備。特に何事もなく過ごす。
帝王切開…用心しながら過ごす
早めの里帰りを勧められる
32Wで逆子が発覚!ぎりぎりまで自宅で過ごす予定が、すぐに里帰りするように言われる。
逆子は「臍帯脱出(さいたいだっしゅつ)」のリスクが高いとのこと。
予定帝王切開へ
里帰り前に通っていた産院では「逆子体操」を勧められていたのですが、里帰り先では「手術で安全にとりだしてあげる方がよい」との方針で、予定帝王切開に。
臨月を迎えて
自然分娩…いつ生まれる?!緊張しながら過ごす
「いつ生まれるんだろう…!?」とドキドキ。
いつ陣痛が始まっても良いように、荷物をまとめ、陣痛タクシーの登録をしていました。
帝王切開…バタバタと予定が決まっていく
手術日が38W2Dに決定!「生まれる前に誕生日が決まってしまったなぁ」と少し不思議な気持ちに。
出産前日
自然分娩…「いつ生まれるの!?」とヤキモキ
40Wを過ぎても音沙汰なし…
予定日を過ぎても全く生まれる兆しがなく。早く出てきて~!とヤキモキ。
そしてもう1人ヤキモキしていた人物=実母。「まだなの?」「大丈夫!?」等…。
「内診グリグリ」が痛すぎ!
子宮口がまったく開いておらず、医師や助産師さんから内診時に子宮口をグリグリされる。これが痛すぎ…。なんと例えたらよいのかわからない痛さ…。
帝王切開…予定通り入院
手術前日の昼前に病院へ。
手術前日の過ごし方
モニターで赤ちゃんを確認したり、術後スケジュールの説明を受ける。そして剃毛!(助産師さんに下の毛をバリカンでじょりじょり…) その後、シャワーへ。術後暫くシャワーを浴びることができないので念入り!
あとは特にすることもなく、病室でのんびりして過ごす。前日の23時より絶飲食。
手術が怖くて眠れず…
全身麻酔での手術(および不妊治療での採卵)は経験したことがあったものの、「意識がある中でおなかを切る」という行為が恐ろしくて眠れず。また術後の痛みも気になり…。
出産当日
自然分娩…破水して産院へ
早朝に破水
「内診グリグリ」の翌日、早朝「パチン」という感覚が。朝目覚めて普通に過ごしていると何やらチョロチョロ水が出てくる。自分で制御できないのでおそらく尿ではない。破水?
産院に連絡してみると「入院の支度をしてきてください」と言われる。
陣痛促進剤投与
病院に到着。陣痛促進剤投与開始。夫に電話し、すぐに到着。
最初は「生理痛みたい」な感覚。痛みと無痛のくり返し。「こんなもんかぁ」と読書をしながら過ごすと段々痛みが強くなる。
痛みが強くなってくる
痛いけど耐えるしかないので、ひたすら修行僧のように耐えていた。
陣痛も痛いけど、助産師さんが子宮口の確認でグリグリするのがメチャ痛い!でも「この人についていけば大丈夫そう…」的な、すごい安心感があった。
「破水したから24時間以内には出産してもらう!」と言われ、期限があることに安心していた。
帝王切開…手術前の準備
早朝に浣腸され腸をからっぽに。緊張もあってお腹がずっとゴロゴロ…。
術後暫く動けないので、枕元にあった棚に必要なもの(ストロー付きの水、本、スマホ充電器等)をセットしておく。
夫到着。生まれてすぐの写真を撮ってもらうべくカメラを託す。
いざ出産!
自然分娩…分娩室へ
とにかく痛い!!!
順調に子宮口が開いてきていよいよ分娩室へ。
夫がテニスボールでお尻を押してくれるも、場所が違う…。でも指摘する余裕もなく。痛みをこらえるため髪の毛を引っ張ったりしていた。
誕生
分娩室が慌ただしくなり医師も到着。「出したい」かんじが強まり、ひたすらいきむ。
深呼吸をすると頭が出て「オギャー!」。次の深呼吸で体全体が出た模様。
「かわいい女の子ですよ」と、顔の横に置かれる。写真やビデオを撮ってもらい、夫も交えて和やかに過ごす。
会陰切開はしなかったので、胎盤が出た後、自然に裂けたところを医師が縫ってくれました。
帝王切開…手術室へ
予定時間になり、手術着に着替え、着圧ソックス(術後の血栓防止)を履いて手術室へ。夫は別室で待機。
硬膜外麻酔
ベッドに横になり背中を丸めた状態に。背中にまず数か所痛み止め注射をして、その後麻酔チューブが取り付けられる。
麻酔科医に氷?をあてられながら、麻酔の効きの確認・調節。
手術開始 もちろん痛みは無し
産科医が到着していよいよ手術開始!
ついたてで胸から下は見えないけれど、メスでお腹が焼かれる香ばしい臭いがして…「今お腹切ってるんだなぁ」とドキドキ…。
誕生
10分程度で唐突に誕生。羊水を口に含んだような「ゴボッ!オギャー!」みたいな鳴き声。
簡単な処置が済んだ後に「生まれましたよ~男の子!」と助産師さんが赤ちゃんを枕元に連れてくてくれる。事前にスマホを看護師さんに預けていたので、そのまま記念撮影をしてもらう。
その後全身麻酔で眠る。
産後0日目
自然分娩…幸福感に包まれて一夜を過ごす
あんなに痛かったのに!
分娩室で休憩しながら、お茶とおやつをいただく。あんなに痛かったのに、生まれてからは何もなし。嵐が去ったような不思議な感覚だった。
興奮して眠れず
出産の反動か「すげー!」「人1人この世に誕生させたよ!!」という謎の興奮状態で、朝まで殆ど眠れなかった。
帝王切開…色々なものに繋がれて一夜を過ごす
眠りから覚めて…
気が付くと病室に。酸素マスク、硬膜外麻酔、点滴、尿道カテーテル、血圧計、パルスオキシメーター、むくみ防止の脚マッサージ等、とにかく色々なものに繋がれた状態。
痛みと慌ただしさで眠れず
痛みと、おそらく発熱していて、体が辛くて眠れず。
そもそも定期的に鳴り響く血圧計の「ピンポーン!」や脚マッサージの「プシューッ!」という音、1時間毎に看護師さんが様子を見に来たり点滴の交換等で、「ゆっくり眠る」という雰囲気ではなかった。
出産翌日 傷の状態
自然分娩…会陰の傷でトイレがちょっとこわい
自然に裂けた傷を縫ってもらった状態。普段はそんなに気にならないもののトイレの度に「痛いかも?」「裂けるんじゃないか?」とちょっとドキドキ…
帝王切開…「トイレに行く」という行為が第一目標
朝には尿道カテーテルが外されるも、体を起こすこと自体が困難な状態!「この状態で歩くって…マジ!?無理でしょ!!!」というかんじ。
幸い個室内にトイレがあったものの、痛みでなかなか動けず、トイレがものすごく遠く感じた。
出産翌日の体力
自然分娩…既にパワー全開!赤ちゃんかわいい
翌日にはジョギングもできそうな位既に回復。「出産の翌日はゆっくり過ごしてもらう」という方針の産院でしたが、退屈で、ちょいちょい赤ちゃんを見に行ったりしていました。
帝王切開…自分のことで精いっぱい、赤ちゃんどころではない…
とにかく痛みとの闘い。そして動けない。こんなに辛いとは思わなかった程。
自分のことで精いっぱいで赤ちゃんどころではなかった。
産後1ヶ月 傷の状態
自然分娩…ばっちり
抜糸も終え、特に問題なし。
帝王切開…まだ少しチクチク
普通に生活や赤ちゃんの面倒を見られるものの、まだ少しチクチク。その後も数か月間は、天気の悪い日に傷口がシクシク痛んだりしていた。
もちろんビジュアル的にしっかり傷跡は残ります。勲章です!
帝王切開 補足
金銭的にはプラスに!
保険が効くため、出産一時金(42万円)と差しい引いてもプラスに。(分娩費用は35万円くらいだった…と思う) 更に加入していた健康保険から約25万円下り、大幅にプラスになってしまいました。
悪露が少なかった
自然分娩の時は1ヶ月ほどだらだらと悪露が続いたのですが、帝王切開では1週間ほどで悪露が殆どなくなったので驚きました!(個人差があるとは思いますが)
開腹手術のためおなかの中をある程度綺麗にしてもらえたからでしょうか。そういえば掃除機で吸うような「ゴーーーーッ!」という音がしていたような気が…。
まとめ
自然分娩
よかったこと
・自然な形で出産できる(私は特にこだわりませんでしたが…)
・立ち合い出産ができる
・体に傷が残らない
・産後の回復が比較的早い
大変だったこと
・いつ生まれるか分からない
・陣痛が辛い!
・会陰が裂ける(または切開する必要がある)
帝王切開
よかったこと
・予定が決まるので準備がしやすい
・(予定帝王切開の場合)陣痛がない
・会陰を切らずに済む
・悪露が少ない
・健康保険の対象になり手出しが少なくて済む
・(加入している保険によりますが)保険金もおりて金銭的にはプラスに
大変だったこと
・基本的に立ち合いは不可
・赤ちゃんを抱っこしたり等は暫くおあずけ
・術後がとにかく大変!とにかく痛い!動けない!
・おなかに傷が残る
・以降の出産は基本的に帝王切開に
両方経験してみて…
陣痛も子宮口をグリグリされるのも本当に痛かった!
それに引き替え、あたりまえですが、帝王切開では陣痛がありません。しかし麻酔チューブを入れたり手術でお腹を切るのは本当に恐怖でしたし、勿論傷跡もばっちり一生残ります。
そして術後がとにかく大変!こんなに痛くて辛いとは思いませんでした。1人目で安産だったこともありますが、私は帝王切開の方が辛かった!!正直もう経験したくありません…。
※お産は人によって全く違うと思いますので、以上はあくまで私個人の体験・感想です。「帝王切開は陣痛がないから楽だ」みたいに言われることがあると聞き、「違うよ!!帝王切開は本当に大変だよ!!」と言いたくて投稿させていただいたという部分もあります。